ICソケットを使うと、ICを逆向きに取り付けても簡単に向きを変えることができます。もし、ICソケットを使わずに直付けでICを半田付けしてから向きが逆だと分かったときには、全ての端子の半田を吸い取りき名度を使いながら取り除いて引き抜かなければなりません。ピン数が8ピン程度ならそれ程手間はかからないかもしれませんが、30ピンや48ピンなどピン数が多いものは時間もかかりますし、端子一つ一つに熱を与えながら半田を吸い取ることになるので熱も多く与えることになります。半田付けするときと比べると取り除くときの方が長く半田ゴテを当てることになるので、熱破壊のリスクやプリントパターンの剥離などのリスクもあります。
ICの端子間ピッチは距離が短いため、プリントパターンの面積自体も狭くなっているので長く半田ゴテを当てていると熱で剥がれることもあるので注意が必要です。ICソケットを使っているのであればこのようなリスクは一切なくなるので安心ですが、ソケットに挿入したICは外すときにはちょっとしたコツを知らないとピンが曲がってしまうなどのトラブルが起きるのでこれも注意が必要になって来ます。特に、ピン数が多いものはゆっくり引き抜かないと途中でピンが折れるリスクが高くなるので、最初にマイナスドライバーなどを使ってICをソケットから浮き上がるように持ち上げておきます。このとき上下を均等になるよう交互に持ち上げるのがコツで、平均的に持ち上げれば簡単に取り外せます。