建築物に多用されているコンクリートは鉄筋コンクリートであれば、内部に鉄骨が採用されており、鉄骨鉄筋コンクリート造であれば中心に鉄骨があり、その周りに鉄筋が配置されているなどの構造を持ちます。コンクリートだけでは揺れに弱い、鉄筋だけでも揺れに弱いなど、鉄とコンクリートを併用することで縦揺れや横揺れに対する強度が高まると言われています。ちなみに、マンションの構造を見た時、RC造やSRC造などの表記になっているかと思われますが、RC造が鉄筋コンクリート造、そしてSRC造が鉄骨鉄筋コンクリート造になります。コンクリート内部は定期的な検査を実施することで柱としての役割を維持出来るか否かが決まります。

しかし、定期的な検査と言っても、内部がどのようになっているのかは壊さないことには分からないわけです。そこで開発が行われたのが赤外線を利用した非破壊検査です。赤外線カメラを使って構造物を撮影する、これが非破壊検査の基本になります。内部を検査することで、耐久性が維持されているのか、それとも弱まっているのかを把握することが出来るようになります。

例えば、赤外線カメラで非破壊検査を実施した際に、コンクリート内部に大きな空洞があるとしましょう。密度が薄れていることで、鉄筋や鉄骨が内部にあってもそれが維持出来なくなれば建物を支える柱としては役立ちません。また、内部に水が入り込んでいるなども赤外線を使った非破壊検査では検出が出来ます。

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